奥日高エコ・プロデュース・プラン 提唱理念

平成151112日 改

 

      龍神村が提唱する戦略推進のために

 龍神村が掲げるクリーン・グリーン&フラワーそして いのち(長寿)の言葉(フレ―ズ)を官民一体となって実践、実現するため、行政だけでなく民間の英知も結集して龍神村がどの方向へ進んでも「いつまでも輝いている地域にしたい・・・」という願いで私たちは「奥日高エコ・プロデュース・プラン(OEPP)」を提唱します。

 

        クリーン(すべての川は源流から始まる)

自分たちの生活をつうじ廃棄(排出)排泄した物を、大切な資源として捉え、自分たちの地域内で有効活用する。かつて資源循環型の生活をしていた先人たちの生活や心を今一度検証し、都市部一辺倒の偏った経済循環に「地産地消」型の本来の里山経済を融合させる。

 

        グリーン(すべての源流は森から始まる)

  育林や森林の整備、観光面の整備を官、産、学、民の四者一体となって行うことにより、すべての勢い、潮流の源である里山の「命」を浄化、保護をよりいっそう推進する。

 

        フラワー(子供の心に花を咲かせるところから未来が始まる)

  道端に花を植えることと同様に、子供たちの心にも花を咲かせましょう。

 子供たちが育って行くこの地域の「宝もの」を、私たちがよりいっそう発掘、整備、発信して行く中で、生まれ育った地域の素晴らしさ、自分のルーツの奥深さを知り、芽生え、やがて花を咲かせる・・・。地域の一番の財産である子供たちを、教育機関一辺倒の教育 だけでなく、地域が一体となって、愛し、育てて行きましょう。

 

        いのち(天寿を全うする瞬間が安心の始まり)

  ベテランというのは高齢者のことである。

 『活き活きと「為事(しごと)」をし、地域に感謝、頼られ、金を儲けて孫に小遣いをやり、好きな事に集中し、医者に頼らず、親子三代共に生きて、ある日突然天寿を全うする・・・。』より一層ベテランの知恵を結集、活用することにより、里山本来の「生きる=育む」、命の循環を最大限作用させましょう。

 

 以上の提唱理念を掲げ、実践してゆくために、以下の事業プラン「奥日高エコ・プロデュース・プラン(OEPP)」を提唱します。


龍神村エコ・ミュージアム構想

奥日高エコ・プロデュース・プラン(OEPP)概要

平成151112日 改

 

(目的)

 先の本プラン提唱理念を受け、日高川源流部、龍神村を中心に「地産地消」、「地域資源の循環利用」を基本構想に掲げ、いま一度「生産、消費地」としての魅力、活気を高め、来村者の減少、及び村内の人材、経済、資源の流出に歯止めをかける事を目的とし、「奥日高エコ・プロデュース・プラン(以下OEPP)」を策定した。

 

(事業プラン案)

0.        OEPP推進ネットワークNPOの設立、運営・・・・               

  上記(目的)の推進母体となるNPOの設立・運営を行い、以下1〜7からなる事業プランを適時に独立事業体として切り離しを行う。以後、各独立事業体の共通業務(経理、法務等)の委託管理を行う。

 

1.        地域バイオマスの変換利用・・・・・・・・・・・・              

  地域より排出される、生ごみ、し尿、汚泥、農業副産物、森林廃棄資源などの有機廃棄物を有効変換し、そこから生まれる各種のバイオマス・エネルギーを地域へ再循環させることにより、地域の独立したエネルギーネットワークを確立する。

 

2.        新しい農作物栽培への研究と取り組み・・・・・・・              

  有効変換されたバイオマス・エネルギーを活用し、現栽培品種の安心、質、生産量の向上はもとより、未栽培品種の発掘、試験栽培を行い、地域適合品種の量産を計る。

 

3.        一次生産資源の有効活用と提案・・・・・・・・・・              

  地域で取り組み、生産される一次産業資源の有効な活用法を研究提案し、新たな2次産業種の確立に努めると共に、雇用の創出、及び各種イベント企画のプロデュース・運営など観光・サービス産業の魅力向上を計る。

 

4.        地域の流通ネットワークの確立・・・・・・・・・・              

市域で栽培、製造加工された産物、商品を観光産業、一般消費者、公共施設等へ流通させるネットワークを確立させる。

 

5.        地域のサービス・ネットワークの確立・・・・・・・              

各事業内で確立されたネットワークを利用し、より綿密や多目的サービス(人道、福祉、 公共)の向上、迅速化を計る。


6.        地域資源の再認識・・・・・・・・・・・・・・・・               

  エコ・ミュージアム構想の一つである「地域全体が博物館」という共通理念の元に、よ    り積極的に地域の環境資源の発掘、保護を進め、「地域資源の財産性」を再認識する。その観点から、フィルム・コミッションなどの事業を確立化し、保護、管理、発信の一元化を行い、積極的に対外誘致の情報発信をし、地域産業の活性化に結ぶ。

 

7.        各種情報媒体の活用・・・・・・・・・・・・・・・               

  各種の情報媒体を有効活用し対外的情報発信を積極的に行う。また、今後必要とされる情報インフラ整備等へ、より効果的な利用提案などもあわせて行ってゆく。

 

(事業プラン推進体系)

A.   OEPP推進ネットワークNPOの設立・運営事業体       (0)

B.   地域バイオマス・エネルギー循環事業体                          (1)

C.   農業活性化事業体                                                                  (2)

D.   二、三次産業活性化事業体                                                  (3)

E.   地域循環ネットワーク事業体                                              (4)、(5)

F.    環境保護、情報化事業体                                                      (6)、(7)